イヤホンの音質を良くするエージングの正しいやり方
新しく購入したイヤホン。最近は高音質をウリにしている製品も目立つので、様々な憶測が広まっています。
その中に、エージングがあります。エージングとは「ならす」という意味があり、これを行うとさらに音質が上がるというのです。
果たしてそれは本当なのでしょうか?
本当だとしたら、どんな方法で行えば良いのでしょうか。
イヤホンにもならし運転が必要?!
新品のイヤホンは、電流が流れる前は刺激が足りずに応答性が十分ではないと言われています。
そのためエージングの前は低音域の楽音が混在したままで、楽音の音色がクリアにならないと考えられているのです。
このエージングは、何もイヤホンだけではありません。
新車のならし運転も、新品の部品を動かすことで滑らかさを出すという点では、イヤホンのエージングとはなんら変わらないのです。
イヤホンの状態でエージング方法が変わる
ではエージングの方法はどんなやり方がベストなのでしょうか?
まずインピーダンスが高く、応答性が低いイヤホンの場合はエージングに少し時間がかかると言います。
基本的に50〜100時間ほどかかるようで、1日8時間かけて音楽を流し続けておよそ10日ほどかかります。
インピーダンスが低く、応答性が高いイヤホンであればエージングにかける時間は短くなります。基本的に30時間ほどあればよく、1日8時間であれば4日かからないぐらいで完了します。
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このエージング後は、普通の音楽でもクリアにハッキリと聞こえるようで、その違いに驚きを隠せない人も多いとのこと。また、音楽をかけつづけるときは2時間かけたら30分休憩をはさむようにします。
ずっとかけ続けると、イヤホンのボイスコイルが加熱して変形する恐れがあります。
エージングに効果的な音楽とは?
エージングで用いる音楽は何が良いのか、ネット上では様々な意見があります。
しかし結局のところ結果は出ていなのですが、基本的には何でも良いみたいです。
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ただし一度決めたならば、エージングが終わるまでは同じ音楽を流し続けるようにします。
こうしないとエージングの効果がまったく得られないか、得られたとしても耳で感じ取れるほどのものではなくなるようです。
エージングは科学的に証明されていない
様々な憶測が流れているエージングですが、科学的に証明されている方法ではありません。
医療でいえば民間療法のような根拠がまったく示されていない治療方法のようなもので、音質が良いという意見も、フラシーボ(思い込み)によるものではないかとの指摘もあります。
ただし音楽に精通している人が聴いてみると、その違いに驚かれるようですからあながちデタラメな話ではないようです。
イヤホンをエージングさせることによって、音質をよりクリアにさせることが可能だと言われています。
しかし、根拠としては不十分であり、ネット上でも賛否両論です。